CASE STUDY

株式会社うるる

https://www.uluru.biz/

株式会社うるる 正面玄関
ご利用いただいているサービス
「SaaSライセンス&サポート」Netskope
ご利用期間
2024年7月〜
お話をうかがった方
株式会社うるる
情報システム本部 情報システム部 情報システム課
DXセキュリティチーム

野田 真希様

リモートワーク中心、多拠点に展開するうるる社の
セキュリティ対策。ネットワーク未経験からの挑戦

貴社が掲げるビジョンと事業内容についてお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

弊社は『労働力不足を解決し 人と企業を豊かに』をビジョンに掲げ、CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業の3つを柱に事業を展開しています。CGS(Crowd Generated Service)とは、クラウドワーカーの力を活用してサービスを生み出す、うるる独自のビジネスモデルです。主なサービスとして、全国9,000超の発注機関の入札・落札情報を掲載する国内最大級の入札情報サイト『NJSS(エヌジェス)』や、電話代行サービス『fondesk(フォンデスク)』などのSaaSを提供しています。
特に開発領域では数年前からAIを活用しており、NJSSにもAI活用を担う部署を設けています。蓄積してきた膨大な入札・落札データをAIで解析し、新しいサービスの開発につなげていく取り組みも進めているところです。
また、うるる創業からのサービスであるBPO事業では、お客さまからお預かりした書類のデータ入力やスキャニングなどを、子会社である株式会社うるるBPOが担っています。子会社を含む従業員数はおよそ300名で、リモートワーク中心の働き方が特徴です。東京本社のほかに子会社が展開する徳島・大分のBPOセンターなどを合わせ、グループ全体で計8拠点を展開しています。

野田様が所属されている部署と、担っているミッションについてお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

私は情報システム部門のDXセキュリティチームに所属し、セキュリティ担当をしています。情報システム部門では、ヘルプデスクやキッティング、SaaSの運用のサポート、そしてセキュリティ領域を担っています。
私自身は2024年7月に入社しました。入社当時はネットワークやセキュリティの専門ではなく、前職はWebアプリケーションの開発エンジニアでした。入社してすぐ、今回の取り組みであるNetskope導入の担当を任されることになり、現在もセキュリティ領域を専任で担当しています。

どこにアクセスしているか全くわからない。
VPN中心のネットワーク環境に感じていた限界とは

野田様 話す姿

Netskopeを導入される以前のネットワーク環境についてお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

リモートワーク中心の働き方でしたので、社外からはVPN(仮想プライベートネットワーク)でファイルサーバーに接続し、拠点間は専用機器のIP VPNでつないでいました。また、IP制限が必要なSaaSには、AWS(Amazon Web Services)のVPNでIPアドレスを固定してアクセスしていました。
業務のたびにVPNをつなぎ、終わったら切断する操作が必要で、利便性の面でも改善余地がありました。特にファイルサーバーへアクセスする業務ではVPN経由の接続が前提になっていました。

ゼロトラストモデルへの移行は、どのように進めてこられたのでしょうか。

回答者:野田様

野田様

弊社では2021年頃にゼロトラスト施策のグランドデザインを策定し、段階的に実行してきました。IDaaSの統合とMDM(Mobile Device Management/モバイルデバイス管理)の導入から始まり、2022年にはmacOSへの対応、その後にEDR(Endpoint Detection and Response)の導入を進めています。その最終段階として残っていたのが、CASB(Cloud Access Security Broker)とSIEM(Security Information and Event Management)の導入、つまり今回の取り組みでした。
このゼロトラスト施策は、グランドデザインを経営会議で啓発してきた上司と当時の管掌役員が推進しており、私の入社時には予算もすでに確保されていました。

当時、どのような課題を感じていらっしゃいましたか。

回答者:野田様

野田様

一番大きかったのは、社内の通信の可視化をさらに高度化したいという課題です。プロキシによる制御がない一方でリモートワークが中心だったため、それぞれのPC端末がどのサイトやどのSaaSにアクセスしているのかを検知できていなかったのです。また、SaaSやツールも部門ごとに個別の導入が進んでいたため、シャドーITを把握する手段もありませんでした。
課題の2つ目は、VPNへの依存です。VPNは業界全体でもセキュリティ上の懸念が指摘されることが多く、情報システム部門では脱VPNを最優先に位置づけていました。
3つ目は、事業特性に合わせたアクセス管理の高度化です。BPO事業ではお客さまの重要なデータをお預かりしているため、より厳格なアクセス制御を実現したいという方針がありました。

CASBを中心にNetskopeを選定。商談、PoCでの
対応品質が、ネクストモードを採用した決め手に

野田様 話す姿

ソリューションの比較検討はどのように進められたのでしょうか。

回答者:野田様

野田様

グランドデザインの中核にあったのが「CASBの導入」でしたので、SaaSの可視化がどこまでできるかをソリューション選定における第一の基準にしました。稟議のために他社製のソリューションとも相見積もりを取っています。
そのうえでNetskopeを選んだ理由は大きく3つです。1つ目は、「誰が・どのSaaSで・何をしたか」という文脈まで可視化できる製品だったこと。2つ目は、固定IPサービスのDedicated Egressがあり、IP制限のあるSaaSへの接続を置き換えられること。3つ目は、NPA(Netskope Private Access)で脱VPNまで実現できる総合力です。

Netskopeを導入するにあたって、弊社にご相談いただいた理由をお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

きっかけは、ディストリビューターに代理店の紹介を依頼したことでした。2023年11月頃にネクストモードさんをご紹介いただき、その後およそ3カ月間打ち合わせを重ねました。具体的には、EDRとNetskopeの守備範囲の整理などをご相談していたと聞いています。
2024年6〜7月頃には、当時の担当者がネクストモードさんとディストリビューター共催のNetskopeセミナーに参加し、そこでPoCの実施が決まったと聞いています。PoC前の商談の段階からネクストモードさんの対応がすごく良かったと聞いており、PoC後の導入フェーズでもうまくやれるんじゃないか、と確信が得られたことが決め手になりました。

「いきなり100%を目指さない」という方針と、
やることリストの伴走で全PC端末への配布を達成

株式会社うるる オフィス内

PoCはどのように進められたのでしょうか。

回答者:野田様

野田様

私が入社して、その日のうちにNetskopeのPoCの担当を任されました。役員や上司もプロジェクトに参画しているとはいえ、私自身は入社したばかりで社内知識が乏しく、ネットワークの知識もプロジェクト進行と同時に身に付けていくような状態だったのです。
そうした状態でしたが、ネクストモードさんはこちらの意図を汲み取って「こうしたらいいですよ」としっかりサポートしてくださいました。おかげで未経験の私でもPoCを無事に進めることができました。

PoCや本導入で特に印象に残っているサポートをお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

まず印象に残っているのが「まずはここをやりましょう」というタスクをまとめた「やることリスト」を共有いただいたことです。宿題のように毎回の打ち合わせでリストをいただき、次回の打ち合わせまでに一つずつタスクを消していくように進めていきました。
PoCでは、このリストに沿ってNetskopeの機能を網羅的に確認していきました。実際に自分で設定を変えながら一つひとつ試せたことで、ネットワークの運用経験がない私でも扱えるという手応えを得られたのが印象的です。
ご契約後の初期導入では、「100%を目指さない」という方針をご提案いただいたことがポイントでした。まず全PC端末にNetskope Clientを配布することを初期のゴールに置き、通信を復号して検査する範囲は絞ったうえで、業務の継続を優先しながら段階的に広げていきました。
本導入自体は、2024年12月から2025年3月までの約3カ月で完了しています。特にNPAの構築では「どこが社内でどこが社外のネットワークなのか」といった、私の中であやふやだった理解に対して的確なアドバイスをいただき、しっかり理解できているか確かめながら進めることができました。

全社への展開にあたって、苦労された点はありますか。

回答者:野田様

野田様

弊社はリモートワークの推進やフレックスタイム制度の導入など、社員一人ひとりの自律とフレキシブルな働き方を推進する企業です。この社員の裁量を重視する文化によってサービスの開発力や人材の採用力を高めている一方で、通信を統制する仕組みの導入には、特にエンジニアからの懸念の声にもつながっていました。通信を復号して検査する影響で、これまでの裁量のある働き方が制限されるだけでなく、curlやAWS CLIといった開発ツールの通信に問題が出ることがあり、エンジニアがいちばん影響を受けるからです。
そこで一気に切り替えるのではなく、段階的にマイルストーンを設けて、対話を重ねながら進めました。懸念が特に強かったメンバーとは、1〜2時間かけて話し合ったこともあります。自律的な働き方とネットワークの統制をどう両立させるかを一つひとつすり合わせた結果、全PC端末への配布を完遂できました。その後、2025年7月頃には従来VPNを使っていたメンバー全員がNPA接続への移行を終えています。

Slackでの即レス伴走を高評価。
少人数でも品質を落とさない仕組みへ

野田様 ノートPCを覗き込む

弊社のNetskope導入・運用サポートで、特に評価いただいているポイントをお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

やはりSlackで対応していただいたことがすごく大きいです。メールですと、送って返ってというレスポンスだけで1日が潰れてしまうこともあります。疑問があったらすぐ質問でき、そしてすぐにご返信いただける環境があったのは、自分の中ではかなり大きかったです。
また、Slack以外にもしっかり会話して進めることができました。「ミーティングを組ませてください」とお願いしたら、すぐに組んでくれて、しっかり30分話してくれる会社はなかなかいないと思います。NetskopeのPoCから現在まで、ネクストモードさんの対応に不満が出たことはありません。

Netskopeの運用を続けるなかで、印象に残っている出来事があればお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

以前、特定のホスティング事業者のサイトだけ表示が極端に遅くなる、という事象が起きたことがありました。解決までは半年ぐらいかかったのですが、ネクストモードさんがNetskope社にまで働きかけてくださって、無事に解決まで辿り着くことができています。代理店さんがいなかったら、おそらくは泣き寝入りしていたかもしれません。

弊社のNetskope導入・運用サポートで、どのような成果を得ることができていますか。

回答者:野田様

野田様

正直、この体制で運用できているのは、ネクストモードさんのサポートがあったからこそだと思います。社内の専任こそ1人ですが、アラートの検知から対応、報告までを滞りなく回せているのは、判断に迷う場面ですぐに相談でき、専門知識を持つ方々に伴走いただけているからです。さらに手順書も同時に整備したことで、NPAの接続先追加といった定型の作業は、ほかのメンバーでも対応できるようにしています。特定の個人やチーム規模に依存しない仕組みをつくれたことも、大きな成果だと考えています。
いちばん大きなNetskope導入の成果は、まったくわからなかった通信が可視化されたことです。この1年で全従業員のSaaS利用実態やシャドーITを可視化できるようになり、検知して、本人に確認して、対策する、というループが回る状態になりました。
ゼロトラスト施策は着実に前進しており、今後もログ管理・分析基盤の強化を継続しながら、2021年に策定したグランドデザインの実現を目指していきます。

生成AI時代のガードレール型統制へ。
SIEMの本格稼働とネクストモードへの期待とは

株式会社うるる エントランス

今後の展望についてお聞かせください。

回答者:野田様

野田様

全社的にAI活用の機運が高まっています。エンジニアに限らずビジネスサイドの従業員にも生成AIの利用が広がっており、情報漏えい防止の観点から利用状況の可視化・統制もさらに強化していきたいと考えています。
自由にAIを使える環境を保ちながら、危ない領域はしっかりと守る。そんなガードレールのような統制を、自然なかたちで実現するのが理想です。会社としても、「人のチカラ」と「AIのチカラ」を適切に組み合わせることで、『労働力不足を解決し 人と企業を豊かに』というビジョンの実現に向けて取り組んでいます。それをAIでさらに加速させていきたいですね。

最後に、弊社の支援を一言で例えると、どのような存在だったでしょうか。

回答者:野田様

野田様

隣にいるような感覚でプロジェクトを進めていただけたと思っています。PoCでも本導入の時期でも、何かあったらすぐ質問できましたし、すぐに答えていただけました。まるで隣で働いている会社の同僚みたいな感覚です。Netskopeの導入、そもそもネットワークのセキュリティに課題を感じ、限られた体制でも効率的に運用したいと考えている方こそ、ぜひ相談してみるべきだと思います。

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